タイムセールでソーキ・てびちの詰め放題に挑戦する買い物客ら＝29日午前、ＪＡファーマーズマーケットゆらてぃく市場

　11月29日は語呂合わせで「いい肉の日」。石垣市内の精肉店などは地元産和牛のおいしさを堪能してもらおうと特価セールを開いた。このうちＪＡファーマーズマーケットゆらてぃく市場では精肉の大特価販売やＪＡ石垣牛肥育部会特製の牛汁販売があり、終日多くの買い物客でにぎわった。

　目玉の特売では石垣牛と島産牛の切り落とし、焼き肉用、しゃぶしゃぶ用、煮込み用、ステーキが1パック600円の格安価格で販売。開店前から多くの客が並び、1日分として用意していた約800パックがおよそ1時間半で完売した。

　このほか店舗では1時間ごとにタイムサービスを実施。ソーキ・てびちの詰め放題、牛肉つかみ取り、じゃんけん大会などさまざまなイベントが用意され、多くの客が目当てのお肉を買い求めた。

　店舗外では同日限定の牛汁販売もあり、販売開始前には100人以上の行列も。同肥育部会が前日から仕込んだ450食分の牛汁は約40分で売り切れた。

　「いい肉の日」を毎年楽しみにしているという女性は「てびちは3日煮込んで豚骨ラーメンに、ソーキは汁にして食べたい」と笑顔。焼き肉用の石垣牛パックを購入した男性（70）は「普段はなかなか口にできないが安くで買えるのはうれしい。きょうのごはんが楽しみ」とうれしそうだった。

　同部会の上江洲安生部会長は「ことしも多くの人に並んでもらい感謝。全国的に和牛の消費が落ちているが、今回を起爆剤に石垣牛をＰＲして消費をもっと伸ばしていきたい」と語った。

　同店では30日も午前9時から終日にかけタイムセールを実施。石垣市のお肉券の使用も可能で玉代勢秀弥店長は「ぜひ石垣島産のお肉をたくさん消費していただきたい」とＰＲした。