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幕別の新和診療所69年に幕 親子2代で地域支え

 幕別町新和の新和診療所が今月末で休止、今年度末に廃止され、69年の歴史に幕を下ろすことになった。27日、49年間にわたり診療所を運営してきた景山倫照医師(79)による最後の診療が行われ、地域住民が景山医師に花束を手渡し、感謝の気持ちを伝えた。

集まった地域住民と記念写真に収まる景山医師(前列中

花束手に景山医師「本院でもう少し頑張る」
 新和地区の100年記念誌「槲(かしわ)」によると、新和診療所は1955年12月に教員住宅の一部を利用して開設。景山医師の父で同じく医師だった倫夫さん(故人)が週に一度、幕別本町の景山医院(錦町)から足を運び、新和・明倫公区の住民の診察に当たった。

 景山医師は75年から、診療所の管理者として週1回の診察・往診を続けてきたが、高齢のため、11月の診察を最後に、診療所でのサービスをやめる決断をした。

 新和公区の小尾一彦公区長(66)は「かつて本町と新和をつなぐ道路は砂利道で、冬や春先はぬかるんで行き来が大変だった。親子2代にわたって地区での診療を続けてくれて、多くの住民が助けられた」と振り返る。

 後任の医師はおらず、診療所は廃止される見通しだが、「人口減少もあり、時代の流れなので仕方ない。道路も良くなっているので、本町へ行く負担も減っている」(小尾公区長)と受け止めた。

 27日は、地域住民約25人が、診療所が入居する新和近隣センターに集まった。診療所での最後の診察を終えた景山医師に、小尾公区長と患者代表の筒渕照子さん(88)が「長い間、地域住民の健康のため、診療や往診を続けてくれてありがとう。今後は本院(景山医院)で診察をお願いします」と、謝意を伝えて花束を手渡した。

 景山医師は「驚いて血圧が上がりそう。多くの人が集まってくれてうれしい。本院でもう少し診療を頑張ろうと思う」と応えた。

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