コウノトリ やって来た 福井から石垣へ
長旅の疲れをいやすコウノトリ=25日午後、石垣市内の田んぼ
コウノトリ1羽が石垣市内の田んぼで確認された。識別用の足環がついており、福井県小浜市内で今年の3月31日に生まれた個体と判明。18日には、鹿児島県南さつま市で観察記録が報告されており、約1000㌔の道のりを1週間で渡ったことになる。
コウノトリは全長110~115㌢。翼を広げると2㍍ほどになる。全身の羽色は白いが風切り羽や大雨覆いは黒色。水田や河川などで生活する。
日本では、広く分布していたが、乱獲や第2次世界大戦、生息環境の悪化などで激減。1971年には日本のコウノトリは確認されなくなり、絶滅した。
その後、海外から譲り受けた個体を繁殖させるなどして2005年には訓練を積んだ個体5羽が放鳥。34年ぶりに日本の空をコウノトリが舞った。
現在では国の特別天然記念物や国内希少野生動植物種として手厚く保護されており、1羽ずつに個体識別用の足環を装着。生まれた場所や年月日などの情報や巣立ち後の移動などが追えるようになっている。
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