自分たちも介護家族の“応援者” 櫛引東・西・南3小学校 認知症サポーター養成講座
鶴岡市の櫛引地域の3小学校で18、19の両日、認知症サポーター養成講座が行われ、子どもたちが認知症の当事者やその家族の応援者であることを学んだ。
櫛引地域の小学校では、福祉学習の一環として、認知症について正しく理解する学習を行っている。同市社会福祉協議会「地域包括支援センターくしびき」の協力で、18日は西小、19日は南小と東小で講座が行われた。
このうち櫛引東小(芳賀恵美校長、児童69人)では4年生8人が受講。初めに日本は超高齢化社会と言われ、3―4人に1人が65歳以上の高齢者で、そのうち5人に1人が認知症であることや、脳の中の“記憶の壺”が壊れることで新しいことを覚えられなかったり、物忘れすることなどをスライドで学習。その後、センター担当者が認知症のお年寄り役、教頭と担任が小学生役になり寸劇を披露。道に迷ったお年寄りへの声掛けや家族の対応などを分かりやすく紹介した。
担当者の「認知症になった人が失敗をとがめられたりするとますます元気がなくなり、症状も悪化する。大丈夫だよと分かってあげることで、改善したり症状の悪化が緩やかになる」という説明に、子どもたちも「優しく声を掛けてあげたい」「認知症について知ることができて良かった」などと話していた。
櫛引東小では4年生の総合学習のテーマが「福祉」で、高齢者理解や認知症サポーター講習、「桃寿荘」訪問などを行っている。
先生たちも参加した寸劇で認知症への理解を深めた=19日、櫛引東小
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