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紀伊民報社

印南で露地バナナに挑戦 「町の特産に」

生育を確認する矢戸田誠さん(和歌山県印南町西神ノ川で)

 和歌山県印南町西神ノ川の「矢戸田自然塾農園」の矢戸田誠代表(46)は5年前からバナナの露地栽培に挑戦している。「計画的に収穫量を増やしていき、将来的には町の特産品にしたい」と意気込んでいる。

 以前はセンリョウや梅を栽培していたが、暖冬の影響で生育が安定せず悩んでいた。そんな中、熱帯・亜熱帯原産で暑さに強いバナナに注目。比較的温暖な地域に合っていると考え、栽培を始めた。
 バナナは寒さに弱いため、本州ではハウス栽培が一般的。同町は冬季も寒くなり過ぎず、比較的育てやすく、露地栽培も可能だという。今年のような秋になっても気温の高い状況は、バナナ栽培にとっては良い影響をもたらすという。
 ただ、矢戸田さんの園地がある真妻地域は、山あいにあり、標高も高く、冬は氷点下5度まで下がる。そのため降雪や霜により越冬できずに枯れてしまう株もある。矢戸田さんは越冬できた個体の子孫株を厳選し世代交代を重ねることにより、耐寒性を高めてきた。
 主力は酸味と甘みのバランスが良い「ドワーフナムワ」、実が大きくさっぱりとした甘さの「トンソク」、クセが少なく幅広い料理に使える「ミャンマー」の3品種。矢戸田さんが経営する農園で2019年から、2アールの園地に20種類以上のバナナを計500株育てている。果実に栄養が行き届くようにバナナの摘果方法にもこだわっている。
 近年はバナナを枯らす「パナマ病」が世界的に流行しており、生産量の低下に伴う価格の高騰が続いている。そのため国産の需要が高まっている。
 日本ではバナナの病害虫がほどんどなく、生育に手間がかからない作物だという。矢戸田さんの園地では青虫やコガネムシ被害があったが影響は少なく、無農薬栽培が継続できている。バナナへの鳥獣害もない。
 農園のホームページ上でバナナや苗を販売している。今後収穫量が増え生産が安定してきたら、直売所出荷などの販路も検討する。
 今年、バナナは8月下旬に開花した。約100日ほどかけて結実し、収穫は今月下旬を予定している。

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