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荘内日報社

紅葉の「玉簾の滝」ライトアップ 酒田 大雨被害から名瀑周辺復旧

 7月の記録的大雨で被害を受けた酒田市升田の名瀑「玉簾(たますだれ)の滝」で8日夜、ライトアップが始まり、紅葉の中で幻想的に浮かび上がる滝が訪れた人々を魅了している。

 玉簾の滝は落差約63メートル、幅約5メートルと県内で最も高さのある直爆として、市を代表する観光スポットとなっており毎年、地元の升田自治会(村上雅晴会長)が大型連休とお盆の時期にライトアップを行っていた。

 豪雨の影響で落ち口付近の岩や木が削られて水の流れが変わってしまったほか、ライトを設置する台座4基のうち3基が被災、駐車場から滝前にある御嶽(みたけ)神社への参道が土砂や流木でふさがれてしまったことでお盆のライトアップはかなわなかった。その後、地元住民らで力を合わせ、ボランティアの支援を受けながら遊歩道の土砂撤去作業など復旧整備を行い、今回台座を仮復旧したタイミングでライトアップを企画した。

 土砂を撤去し整備された参道には屋外用ライトが設置され滝への道のりを照らし、神社の横道から奥に進むと紅葉に囲まれた滝が煌々と姿を現す。形を変えてもその存在感と迫力は圧巻で、訪れた人々は色付いた木々に囲まれた滝をしばらく眺めたり、撮影したりなど思い思いに楽しんでいた。

 自治会員の池田善幸さん(70)は「滝の形が変わったのは残念だが、これも自然現象として受け止めなければ。滝が訪れた人たちの癒やしになれるよう、今後も整備活動を展開したい」と話した。

 ライトアップは10日までで、点灯時間は午後5時―9時。事業継続のため、訪れた人に100円の協力金をお願いしている。

災害後初めてライトアップされた玉簾の滝=8日午後5時半ごろ

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