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鶴岡市と鹿児島市 友好親善交流次世代へ 兄弟都市盟約55周年記念式典

 鶴岡市と鹿児島市の兄弟都市盟約55周年記念式典が7日夜、鶴岡市の東京第一ホテル鶴岡で開かれた。鹿児島市から下鶴隆央市長をはじめとする訪問団を迎え、明治維新を契機にした西郷隆盛(南洲)翁と菅実秀(臥牛)翁の敬愛の精神を礎にした友好親善交流を、次世代へと引き継いでいく誓いを新たにした。

 両市は1969(昭和44)年11月7日に兄弟都市の盟約を結んだ。薩摩藩の西郷翁と庄内藩の菅翁との「徳の交わり」を縁に都市間交流が始まり、青少年の相互訪問など両市民各層の親善交流で絆を深めている。

 式典には両市の関係者や交流のある市民団体などから約110人が出席。皆川治市長が「戊辰戦争終結後の庄内の再建に多大な指導をいただいた南洲翁の教えは、鶴岡の未来を照らし、市民誰もが感謝している。今後とも両市の縁を大切にする人々のいっそうの参画で、兄弟の絆が深まることを願う」、下鶴市長は「徳の交わりから始まる兄弟都市は、両市にとって誇るべき資源であり、心と心の絆で交流を深めてきた。55年の節目を契機に偉大な先人に思いを致し、両市の交流の末永からんことを祈念する」とあいさつし、「兄弟の契り」を基にした交流の進展を誓った。

 鶴岡中央高天魄太鼓部の迫力ある演奏に続いて祝賀会に移り、両市の調理人がそれぞれの特産品を使ったコラボレーション料理を提供する「食の饗宴」もあり、料理に舌鼓を打ちながら和やかに歓談し節目を祝い合った。

 鹿児島市の一行は下鶴市長や川越桂路市議会議長、旧薩摩藩島津家当主長男の島津忠裕さんらによる親善訪問団のほか、鹿児島市関東郷土会や青年交流団体のメンバーら計32人。

 6―8日の日程で訪れ、加茂水族館、松ケ岡開墾場、致道博物館、菅家庭園、鶴岡サイエンスパーク、酒田市の南洲神社などを視察した。

親善訪問団など鹿児島市の関係者を迎えて開かれた兄弟都市盟約55周年記念式典

鶏飯やキビナゴのフライ… おいしい!!鹿児島給食

 「鹿児島給食」が6、7の両日、鶴岡市の小中学校で行われた。子どもたちが鹿児島名物の「鶏飯」や美しい銀色の小魚「キビナゴ」のフライ、サツマイモチップスを味わった。

 このうち、ほなみ町の朝暘第二小学校(粕谷温子校長、児童259人)では配膳係の児童が皿に鶏肉やニンジン、卵で調理した「鶏飯」を盛り付けて準備を整えた後、クラスのみんながそろって「いただきます」―。女子児童は「キビナゴを食べたのは初めて。とてもおいしい」と笑顔を見せた。

 鶴岡市給食センターでは兄弟都市の盟約を結ぶ鹿児島の献立を楽しんでもらおうと定期的に鶏飯を提供している。ご飯と鶏飯をスープに入れ「お茶漬け感覚」で食べるスタイル。子どもたちのアンケートでは常に上位を占める人気という。

「鶏飯は大好き」と鹿児島給食に笑顔を見せる女子児童=7日、朝二小

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