越百黄金の新米を抱え、最高評価の三つ星を喜ぶ大島悟会長(左)ら
農薬や化学肥料を減らして生産する長野県飯島町産の特別栽培米コシヒカリ「越百黄金」が、温室効果ガス削減の取り組みを三段階で評価する農水省の「見える化ラベル」で最高ランクの「三つ星」を獲得した。生物多様性保全も「二つ星」の評価を受け、関係者は「環境にもやさしい安全安心な飯島産の米をさらに広くアピールしていきたい」と話している。
見える化ラベル事業は、環境負荷低減の取り組みを可視化することで、持続的な消費の拡大を目指すもので今年3月から本格運用を開始した。温室効果ガス削減は化学肥料や殺虫剤の使用量など、生物多様性保全は農薬に頼らない畦畔管理などが評価され、三段階に格付けされる。
2016年から生産される越百黄金は当初から、町内三つの小中学校の給食でも提供。今年度からは新生児誕生の町の祝い品にもなっていて、県原産地呼称管理制度の認定や「信州の環境にやさしい農産物」の認証も受けている。23年産は町の環境共生栽培普及会を構成する町内29の農家が33.6ヘクタールで栽培し、収量は168トン余に達した。24年産も作柄は良好という。
三つ星と二つ星の表示ラベルは、新米の越百黄金に添付してPRしていく。普及会の大島悟会長は「子どもたちや消費者の皆さんに今後も安心安全な米を届けるとともに、農業振興や地域経済の発展につなげていきたい」と話した。
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