避難所の生活環境向上へ 長野県が諏訪市で体験研修会

簡易ベッドや仮設トイレなど避難所で使うさまざまな製品が展示された体験研修会
長野県は29日、災害発生時に身を寄せる避難所の生活環境向上を図る体験研修会を、諏訪市の県福祉大学校で開いた。県内自治体の防災担当職員や地域のボランティアら約70人が参加。災害時に活用できる製品の展示・体験や講演を通して、避難所のより良い環境づくりについて考えた。
県は2019年の台風災害を機に、避難所での「トイレ(衛生)・キッチン(栄養)・ベッド(睡眠)」を中心とした環境向上を目指すプロジェクトを進めている。研修会は避難所の環境整備について学ぶとともに、企業と自治体をつなぐマッチングの場として企画し、3年目。今回は初めて諏訪地域で開いた。
会場には県内外の18事業所が出店し、災害用寝具や簡易トイレ、非常用浄水器、防災服など多種多様な避難所関連製品を展示。参加者は各ブースを回って担当者から説明を受け、実際に非常食を試食したり浄水の効果を試したりした。県NPOセンターの古越武彦事務局次長は「防災用トイレを実際に見て、進化に驚いた。さまざまな製品や取り組みを把握することができるいい機会」と話していた。
講演では、国内外の災害支援活動に取り組む「ピースボート災害支援センター」の辛嶋友香里さんが、円滑な避難所運営のための知識や実際に現地で見られた問題点などを紹介した。避難所生活は「再建への準備期間」とし、避難所の閉所が支援の終わりではないことを強調。災害関連死を防ぐためにも早期の環境整備の必要性を訴えた。
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