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響くエール、駆ける7000人 諏訪湖マラソン 長野県

好天の下で行われた第36回諏訪湖マラソン。大勢のランナーが秋の湖畔を駆け抜けた

 第36回諏訪湖マラソン(長野県、諏訪地方6市町村、長野日報社で構成する諏訪圏健康推進協議会主催)は27日、諏訪市の諏訪湖ヨットハーバーを発着点とする日本陸上競技連盟公認のハーフマラソンコース(21.0975キロ)で行われた。全国から集まった約7000人のランナーが、秋の湖畔を駆け抜けた。

 朝はひんやりする曇りの天候だったが、午前10時のスタート時には日が差し、青空がのぞいた。号砲前には東海大諏訪高校(茅野市)のチアリーディング部や吹奏楽部の生徒が、演技や演奏を披露してエールを届けた。

 ゴール地点では見守る人から「お疲れさまです」などと温かい言葉が送られた。初めて出場した芋川靖子さん(63)=中野市=は「(2時間8分台の)ベストタイムには届かなかった」と悔しさをにじませつつも「湖周からは富士山も見られて気持ちよかった」と話した。

 同じく初出場の菊池康太さん(43)=原村=は「最後の2キロはつらかったが、完走できてよかった。天気もよく、気持ちよく走れた。終盤は声援が増え、歩かずにゴールできた」と振り返った。

 男子は1キロすぎから飛び出した桃澤大祐選手(31)=中川村=が1時間5分57秒のタイムで2年連続6度目の優勝。女子は松本深志高校2年の田村るう選手(17)=下諏訪町=が1時間21分23秒で初優勝した。

 ゲストランナーを務めたタレントのハリー杉山さん(39)は諏訪湖マラソンに初参加し、1時間26分39秒でゴール。フルマラソンで3時間を切るタイムを持つ実力を発揮した。

 開会式で大会長の村上智仙長野日報社社長はボランティアら大会を支える関係者に感謝した上で「皆さんが育ててくれたこの大会を50回、100回と紡げるよう、さらに素晴らしい大会にしなければならない」とあいさつした。

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