創造的な制作に励む新進作家を発掘、顕彰する「第9回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展~明日の日本画を求めて~」が豊橋市美術博物館で26日に開幕する。入選者表彰式及び開場式と内覧会が25日に開かれた。
関係者らによるテープカット=豊橋市美術博物館で
日本画の可能性を追求し続け、戦後の日本画壇に多大な影響を与えた豊橋出身の画家星野眞吾氏と、妻の日本画家高畑郁子氏の寄付による美術振興基金を活用した。今回は144点が寄せられ、審査を経た入選作60点を展示する。
市役所での表彰式の後、美術博物館玄関ホールで関係者らによる開場式があった。星野眞吾賞(大賞)に輝いた京都市の美術作家八木佑介さん(33)、浅井由崇市長らがテープカットした。内覧会では、作家が自分の作品について解説した。
八木さんが手掛けた大賞作「市街化調整区域」は、自身の地元の光景を描いた。落ち着いた色彩で丁寧に描写した静かな風景の中に、そこで暮らす人たちのことを思いながら、暖かい気持ちや虚無感などを入れ込んだ。奥が深くエネルギーを秘めた作品だ。「いろいろな感情を行ったり来たりしながら社会的問題や環境問題などを考えながら描いた」などと解説した。
大賞作「市街化調整区域」を説明する八木さん
3作家がトーク
展示は11月24日まで。初日の26日には午後1時半から八木さん、準大賞の木村真光さん、優秀賞の三上今さんによるアーティストトークがある。一般・大学生500円、小中高生200円。
関連記事
下地島空港で「空の日」イベント/「景色とてもきれい」 早朝の滑走路でウオーク
県下地島空港管理事務所と下地島エアポートマネジメントは9日、同空港で「空の日」イベントを開催した。42人の家族連れが参加し、広大な滑走路を歩いたり走ったりする「ランウェイウオーク」体験や空港で働く...
吉田さんが4年連続の内閣総理大臣賞 渥美半島菊花大会
「第35回渥美半島菊花大会」(東愛知新聞など後援)の表彰式が7日、田原市野田町の「サンテパルクたはら」であった。最高賞の内閣総理大臣賞は同市福江町の吉田和子さんが「大菊大輪三本仕立三鉢組の部」の部...
豊鉄市内線で8日から「おでんしゃ」
豊橋鉄道は8日、市内線の車内で生ビールや熱々のおでんを味わう「おでんしゃ」の運行を始める。来年5月5日まで。招待客や関係者ら25人が5日、試乗会に参加した。 県内唯一の路面電車で2007年...
山川豊さんが「豊川豊」ラストステージ
豊川市制施行80周年PRアンバサダーを務めた歌手の山川豊さんが、「豊川豊」と「山川豊」としてステージに立つ「豊川豊ザ・ファイナル~山川豊と夢のステージ」が3日夜、豊川市文化会館で開かれた。約120...