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荘内日報社

大岩戸(鶴岡出身元幕内)400人前に断髪式

 今年の大相撲5月場所を最後に引退した鶴岡市出身の元幕内・大岩戸(37)=八角部屋、本名・上林義之=の断髪式が9日、東京・両国国技館で行われた。相撲関係者をはじめファンや母校の近畿大関係者、地元後援会など400人余が詰め掛け、土俵を去って新たな人生のスタートを切る大岩戸を祝福した。

 断髪式は土俵上に赤いシートを敷いて行われ、相撲関係者をはじめ近畿大関係者、親交のあるボクシングWBA世界ミドル級王者の村田諒太選手(32)、漫画家のやくみつる氏といった著名人、地元後援会、父の哲弥さん(65)=鶴岡市=など約230人が少しずつはさみを入れていった。紋付きはかま姿の大岩戸ははさみを入れてもらう際、一人一人から掛けられるねぎらいの言葉に会釈で応じ、時折ハンカチで目頭を押さえる様子も見せた。最後に師匠の八角親方(元横綱・北勝海)が一気に大銀杏(おおいちょう)を切り落とした。

 断髪式では、幕内力士の勢(31)=伊勢ノ海部屋=が大岩戸本人のオファーに応えて相撲甚句の披露。多くの稽古を共に重ねたという先輩力士の相撲道をたたえ、前途を祝した。

 その後の国技館大広間で行われた引退披露パーティーでは、整髪した大岩戸を囲んで祝宴。大岩戸は「厳しい親方たちのねぎらいの言葉が最後に待っていたご褒美のようで、込み上げるものがあった。次の人生でも相撲で学んだことを生かし、根気強く諦めずに頑張りたい」と語った。

 大岩戸は加茂水産高、近畿大卒。近畿大相撲部時代に学生横綱のタイトルを獲得し、2004年春場所で初土俵を踏んだ。13年春場所では十両から昇進し新入幕。昨年の5月場所では7戦全勝で優勝を決め、戦後最年長(36歳)での幕下優勝を果たした。最高位は東前頭16枚目。今後、横須賀市に本社がある貴金属リサイクル業の会社に就職し、第二の人生を歩む。

師匠の八角親方に大銀杏にはさみを入れてもらう大岩戸

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