梅むしり取られる JAが注意呼び掛け
梅の盗難未遂があった現場(みなべ町埴田で)
和歌山県みなべ町埴田の梅畑で7日夜~8日早朝にかけて、木から南高梅約30キロがむしり取られる被害があった。畑を所有する男性(63)によると、現場近くには路肩に脱輪した軽トラックが乗り捨てられており、梅もその場に残して逃げていたという。田辺市やみなべ町では近年、梅干しや原料となる青梅の盗難が続いており、JAは注意を呼び掛けている。
男性によると、7日午後5時ごろまで梅畑で作業した。翌朝5時半ごろに収穫のために梅畑に行くと、路肩に乗り捨てられた見知らぬ軽トラックがあった。木から実がむしり取られているなど畑が荒らされており、知人を通じて警察に通報した。近くにはコンテナ1杯分ほどの梅が放置されていたという。男性は「コンテナには葉や落ち梅も交ざっていて、手当たり次第盗もうとしたんだと思う。一生懸命育て、やっと収穫できる時に盗みに来るとは腹立たしい」と憤慨している。 JA紀州は11日朝、この事案を組合員にファクスで通知し、注意するように呼び掛けた。同JAみなべ営農販売センターは「農家が精魂込めて栽培した梅を盗むとは、あってはならないこと。農家には日頃から盗難に気を付けるように呼び掛けているが、より注意を徹底したい」と話している。 一方、JA紀南指導部も「これまで注意を呼び掛けてきたが、今後も警戒を強めたい。農家にはメール配信で伝えたい」と話している。 田辺署は窃盗未遂の疑いで、現場に残された車の所有者を割り出すなど、捜査している。
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