チップ親魚の捕獲開始 支笏湖漁協、初日に2000匹 千歳
千歳市の支笏湖漁業協同組合(佐々木義朗組合長)は15日、支笏湖チップ(ヒメマス)のふ化・増殖事業として、今季の親魚捕獲を湖岸で始めた。初日だけで雄雌合わせて2000匹以上の親魚が取れ、来年6月の放流に向けた卵の目標18万5000粒を早くも確保できる見通しとなった。

魚道にいる親魚をたも網で運ぶ支笏湖漁協の関係者
親魚捕獲は昨年より3日早いスタート。湖岸のヒメマスふ化場(同市支笏湖温泉)の定置網のほか、魚道にもチップが豊富に見られ、同漁協や市の関係者が手分けして、何度もたも網で蓄養池に運んだ。
捕獲したのは雄1064匹、雌977匹の計2041匹。前年初日の1121匹の倍近くに上り、前年捕獲総数の2980匹にも迫る。魚体は30センチほどで、1匹の雌から平均450~500粒の採卵が見込まれる。他の団体からの依頼に応えて分配しても、放流分は十分確保できる見通し。同漁協の佐藤晴一事務局長は「採卵作業も20日ごろから始められるのでは」と話している。
同漁協は2008年からふ化場近くのシリセツナイ川の水を使い、卵から稚魚を育てて放流する事業を展開。親魚捕獲は今月下旬まで集中的に行う予定だ。
関連記事
帯広産ごろり「リアルメロンパン」 地元農家応援、名物商品に採用 はるこま..
帯広市内のパン店「はるこまベーカリー」(栗原民也代表、西19南5)は、帯広産の希少な青肉メロン「キングメルティー」を使用した「十勝リアルメロンパン」を7月末ごろまで販売している。富良野産の赤肉メ...
厳かに「火合わせ神事」 鳥海山頂の神火望見でき感激
鳥海山の山頂直下と7合目の御浜、遊佐町吹浦の西浜海岸、酒田市の宮海と飛島で一斉に火をたき、火の見え具合で農産物の作況を占う「御浜出(おはまいで)神事」が14日夜、厳かに執り行われた。 同町の鳥海...
課題発見、解決へアイデア 「日本一学生が活躍するまちづくりワークショップ..
奨学金制度改善や医学生の相談室 学生と宇部市が協働して市の事業を企画、提案する「日本一学生が活躍するまちづくりワークショップ」の第7回が16日、市役所で開かれた。学生は個人またはグループで...
マンゴーの季節到来 収穫期迎え出発式 徳之島天城町
鹿児島県徳之島の天城町熱帯果樹生産組合(作山和久組合長)が主催するマンゴー出発式が16日、同町大津川の果樹園であった。同組合によると、2025年産は開花期の受粉の不良で小玉傾向にあり、生産量は...