英語で道案内へ
酒田市内の高校生らを対象にした「インバウンドおもてなし研修会」が8日、市総合文化センターで開かれた。来月1日の「ダイヤモンド・プリンセス」など外国クルーズ船の酒田港寄港時に外国語ボランティアとして働くことを念頭に、地元の観光ガイドから「酒田の自慢」を聞いたり、同市のALT(外国語指導助手)らから英語で道案内するこつなどを学んだ。
昨年2月に市内の官民で立ち上げた「酒田交流おもてなし市民会議」(会長・丸山至市長)が初めて実施。酒田東、酒田西、酒田光陵、酒田南の市内の4高校の生徒46人と、東北公益文科大の学生による「酒田おもてなし隊」14人の計60人が参加した。
初めに酒田観光ガイド協会の佐藤恒夫会長が講話で、酒田が北前船によって栄えた歴史とともに「山居倉庫は二重屋根や塀で西日、西風を防ぐ造りになっている」「本間家は飛砂の被害から人々を守るため松を植えるなど公益の人だった」など「酒田の自慢」を解説した。
引き続き、生徒らは10人前後のグループに分かれ、公益大助教のティム・バンティングさん(ニュージーランド出身)や市のALTら外国出身者が加わり、英語で対話しながらお勧めの観光スポットや食事場所などを聞かれた場合の対応を習った。ALTらは「ネーティブスピーカーの話は速いので、よく聞き取れないときは遠慮なく、『ワン・モア・タイム』(もう一回)、『モア・スローリー』(もっとゆっくり)と言って」「そんなに単語を知らなくても、身ぶりを交えたり、絵を描いたり、とにかくコミュニケーションを取ることが大切」などとアドバイスした。
酒田東高3年の中西達大さん(18)は「生徒会で外国クルーズ船のおもてなし活動を計画中で、それに役立てたいと参加した。観光に来てくれる人たちに、酒田を楽しんでもらえれば」と話した。
市民会議事務局の市交流観光課によると、高校生らの外国語ボランティアはクルーズ船の寄港時、主にまちなかで活躍してもらう。また、今月中旬には外国出身者が商店街の希望店舗を巡り、外国語表記や応対のこつをアドバイスすることも計画している。問い合わせは同課=電0234(26)5759=へ。

高校生らが英語による道案内のこつなどを学んだ
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