宇宙とのつながり体感
宙から撮影した写真を観賞する八島小3年生の児童ら=9日午前、いしがき島星ノ海プラネタリウム
人工衛星EYEを使って9月5日10時32分に撮影された写真。右側に八重山諸島や宮古島が見える(ソニーグループ㈱提供)
こどもたちに宇宙を身近に感じてもらう教育イベント「こども地球撮影プロジェクト」(主催・ソニーグループ㈱、共催・石垣市教育委員会)の2日目が9日、いしがき島星ノ海プラネタリウムで行われ、八島小学校3年生の児童49人が参加した。児童自らが小型人工衛星「EYE(アイ)」を使って撮影した石垣島を含めた地球の写真を観賞し、宇宙とのつながりを体感した。
このイベントは同社の「スタースフィア」プロジェクトが運用する超小型人工衛星を使って、自分たちが住むエリアを撮影し、宇宙からの視点を体験してもらうもの。8月29日に行われた初回の授業では、児童らが衛星シミュレーター「EYEコネクト」を使って石垣島を撮影する日時やアングルを決め、人工衛星に予約撮影を指示していた。
この日は8月30日と31日、9月5日と10日に撮影した4枚の衛星写真をプラネタリウムに投影して観賞。最初は「どれが石垣島か分からない」、「雲が多くて見えづらい」などの反応だったが、位置や写真の見方が分かると「あった、あった!」と感激。太陽光の反射や大気の層を確認すると「すごい」と声を弾ませた。
その後は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)職員で同社に出向している「コスモさん」こと村木祐介さんの解説のもと、日本や世界各地の衛星写真を観賞。宇宙から見た地球の様子や水の大切さなどを学んだ。授業終了後には全児童に今回の写真と台紙が配布された。プラネタリウムには展示用の大きな写真が寄贈された。
参加した新垣結桜さんは「石垣島ってこんなに小さいんだなって思った」と話し、「ほかの人工衛星の写真や映像も見てみたくなった。月とか火星とか見てみたい」と刺激を受けた様子だった。
村木さんは「今回の写真を通して、今までとは違う物事のとらえかたや石垣島が地球とつながっている感覚を持てるようになったと思う。今後の人生の中でも学んだ考え方を生かして活躍していってほしい」と期待した。
関連記事
印南で露地バナナに挑戦 「町の特産に」
和歌山県印南町西神ノ川の「矢戸田自然塾農園」の矢戸田誠代表(46)は5年前からバナナの露地栽培に挑戦している。「計画的に収穫量を増やしていき、将来的には町の特産品にしたい」と意気込んでいる。 ...
17日、閉店 シシャモずしの大豊寿司 2年連続休漁で苦渋の決断 むかわ
シシャモずしの元祖として知られるむかわ町文京の大豊寿司が、17日の営業を最後に閉店する。にぎりずしや天ぷら、一品料理が味わえ、45年間地域に親しまれてきたが、シシャモの2年連続休漁などの影響で売り...
漁業者の救助支援に新システム検討 県漁協などGPS活用 安全操業の課題解決..
県漁業協同組合(本間昭志代表理事組合長)と県水難救済会は12日、酒田市の酒田港で、漁業無線機を持たない小型漁船員の救助要請のため、GPS(衛星利用測位システム)を活用した携帯端末で位置情報を特定す...
道の駅おとふけイチオシメニュー決定 ふわとろドリア、あんバターどら焼き
道の駅おとふけの出店9飲食店でつくる「道の駅おとふけ飲食分科会」(リーダー・阿部利徳らぁめん藤代表)は11日、飲食部門とテークアウト部門のイチオシメニューを選定した。飲食部門は「ふわふわチーズと...