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長野日報社

宵闇に舞う蛍の淡い光跡 辰野町の松尾峡

松尾峡で無数の光跡を描きながら乱舞するゲンジボタル=7日午後10時15分ごろ

 蛍の名所として知られる辰野町の松尾峡(ほたる童謡公園)で、ゲンジボタルの乱舞が始まった。宵闇に無数の淡い光跡を描きながら飛び交い、訪れる人たちを幻想的な光景へといざなっている。温暖な気候が影響してか、例年よりも10日ほど発生ペースが早い。町によると12日前後にピークを迎えるといい、恒例の「第70回信州辰野ほたる祭り」(16~24日)の前半にかけて見頃が続きそうだ。

 夕暮れ時を過ぎた同公園で遊歩道を進むと、専用の水路沿いや草むらの中で、ゲンジボタルの放つ光が明滅。午後8時近くには一斉に舞い上がり、静寂の中で光の舞が繰り広げられる。

 町の公式成虫発生調査によると、同公園の天竜川を挟んだ下辰野側を中心に、5月26日の初見から徐々に数が増加。今月3日に2000匹を数え、7日には5700匹を超えた。

 町では「例年比でペースが早いものの、4月初旬以降の幼虫上陸から算出した予測値通り、順調に羽化している。蒸し暑く風の少ない日は、今後しばらく5000匹超の大乱舞が楽しめるのでは」と予想。「国内有数の発生数を誇る、伊那谷の夏の風物詩。ぜひ足を運んでほしい」と呼び掛けている。

 9日からは、松尾峡の入場にホタル保護育成協力金1人500円(中学生以下無料)が必要。9、10の両日と祭り期間中は、同公園駐車場利用が有料で1000円。ホタルの発生に関する問い合わせは町産業振興課(電話0266・41・1111)へ。

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