
「ピザコロ」を考案した班の生徒ら
オリジナルコロッケの開発に取り組んでいる帯広農業高校食品科学科2年生は1日、試作品の品評会を行った。3品の候補を試食し、実際に販売する商品を選んだ。選ばれたピザ風味のコロッケは今後、十勝管内のスーパー・ダイイチで販売する予定。
同科は全学年で食品の流通システムについて学んでいる。2年生は食品卸売業の国分北海道とサンマルコ食品と共同で、コロッケの開発から販売までの工程を学習。5人前後一組の8班でオリジナルコロッケのアイデアを出し、2社が十勝らしさやオリジナリティーなどを基準に選考し、3品の候補を試作した。
生徒たちはジャガイモやコーン、チーズをふんだんに使ったコロッケ、ピザ風味の一口サイズ、あんとバターを使ったスイーツ系の3種類を試食した。味やコンセプトなど10項目の100点満点で評価。見た目や香りにも注目して審査した。
生徒間の投票の結果、ピザ風味の具の中に4種類のチーズを挟んだ「ピザコロ」が選ばれた。生徒たちからは「野菜の食感があるとさらに良い」「チーズの風味が強すぎる」などの改良点も挙がり、サンマルコ食品が販売に向けてさらに改善していく。
ピザコロを考案した班の岩城美海さんは「どんなものなら幅広い年代に受けるのかを考えた。想像していたよりもおいしく作っていただいたので、選ばれてうれしい」と話していた。
生徒たちは店頭での販売に向けて、ポップの制作にも取り組む。この日は国分北海道が、販売促進の手法についても講話した。
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