向能代小4年生が高齢者擬似体験 介護の仕事を理解
高齢者疑似体験や介護について学んだ県の出前講座(能代市向能代小で)
能代市向能代小(佐藤誠也校長)で30日、県主催の介護に関する出前講座が開かれ、4年生児童54人が高齢者疑似体験をしたり、車椅子の操作方法を学んだりしながら、高齢者の気持ちを考え、支える介護の仕事について理解を深めた。
県は、人口減少や少子高齢化が進行する中、将来的な介護の担い手を確保しようと、現役の介護職員による小学生向けの出前講座を今年度初めて開催。県内5校で実施され、向能代小では4年生を対象に、同市二ツ井町の二ツ井ふくし会の職員が介護の仕事について紹介した。
はじめに、県健康福祉部の職員が、県内の人口減少や少子高齢化の現状を説明。続いて、ふくし会の職員が講師を務め、高齢者や介護についてのイメージを児童に質問しながら、「年を取ると今まで何気なくできていたことが難しくなってくる。いくつになっても笑顔で生活できるように、高齢者の生活を支えるのが介護士の仕事」と話した。
この後、児童たちが高齢者疑似体験に臨み、白内障のような視界になるサングラスをかけたり、足に重りやサポーターを巻き付けたりと、高齢者の目や体の不自由さや体の変化などを体感。歩行訓練に臨むと、「体が重い」「歩きにくい」といった声が聞かれた。
また、介護する立場についても学ぼうと、車椅子の操作を体験。動かす前や段差では利用者への声掛けが必要なことも教わりながら、高齢者への接し方や介護の仕事について理解を深めていた。
木村優陽君は「車椅子を動かす時は、高齢者の方が怖がらないようにしっかり声を掛けることが大事だと知った。介護の仕事は、高齢者が安心して暮らしていくための仕事だと思った」と話した。
二ツ井ふくし会でデイサービスセンターよねしろ通所介護事業所の管理者を務める津谷剛史さんは「小学生が真剣に取り組んでいる姿に刺激を受けた。高齢者になると思うように体が動かないことを感じ、どう接したらうれしいかを考えてもらえたら」と語った。
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