６団体が出演した能代ジャズフェスティバル

　第２回能代ジャズフェスティバルが28日、能代市文化会館中ホールで開かれた。日本を代表するピアニストの一人で同市出身の納谷嘉彦さん（東京）が第一線で活躍するミュージシャンと結成した「ドリームバンド」や地元のアマチュアバンドなど６団体75人が共演し、会場を埋めた約３００人の観客を楽しませた。
　フェスは、納谷さんら東京在住の能代出身者や市民有志でつくる実行委員会の主催。国内外で活躍する能代ゆかりの音楽家を招いて地元のアマチュア音楽家と共演し、市民らに生演奏を楽しむ機会を提供しようと企画。４年以来２回目の開催となった。
　同市を拠点に活動する「能代超新星ポップスオーケストラ」の演奏で幕開け。旧料亭金勇で３５０人を動員し床が抜けそうになった〝伝説〟で知られるバンドで、ジャズや歌謡曲、演歌、ブギなど幅広い曲目で観客を沸かせた。
　続いて、約20年前から市内で活動する「フォークフレンズ」、ＣＭソング「軽トラでゆこう」で知られる同市二ツ井町出身のゴスペルシンガー塚本タカセさんが指導する「三種・五城目ゴスペル」、三種町鹿渡の松庵寺副住職でミュージシャンの渡邊英心さんが率いる「英心＆メディテーショナリーズ」、同市出身の飯田和子さん（東京）がファシリテーターを務め障害の有無を超えた音楽活動を展開する「ドラムサークル」が多彩な演奏を繰り広げた。
　能代フェスのために特別に結成されたドリームバンドは、ピアノ納谷さんがリーダーを務め、ボーカル坂井レイラ知美さん、ベース安力川大樹さん、ドラム木村紘さんら第一線で活躍する音楽家が結集。地元のギター小野リカルド輪太郎さんを加えた５人が美しいメロディーで観客を引き付けた。
　出演者や観客が太鼓や鳴り物を打ち鳴らして楽しむドラムサークルの催しもあり、演奏者、参加者が一体となって音楽の醍醐味（だいごみ）を味わった。最後は出演者全員がそろって演奏し「ジャズの祭典」を飾った。