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北羽新報社

八峰町の県漁協北部支所に初の女性漁師 小林さん「漁業の楽しさ伝えたい」

「漁業の楽しさや魅力を伝えていきたい」と語る小林さん

 八峰町八森の県漁協北部支所で初の女性漁師が誕生した。同町峰浜沼田の小林由布子さん(47)は趣味の釣りが高じてプレジャーボートを所有し、漁に励みながら八森漁港で唯一の遊漁船も運航。週末は利用者を船に乗せ、釣りの楽しさを発信している。小林さんは「漁業は担い手不足が課題。興味を持ってもらえるよう、特に若い人に漁業の楽しさや魅力を伝えていきたい」と力を込める。

 小林さんは秋田市生まれ。警察官だった父宣康さん(74)=同市=が同町峰浜沼田出身で、伯父が岩館地区で漁師だった縁で幼い頃から釣りに親しんだという。20代で本格的に釣りに熱中し、小型船舶の免許も取得した。「父が365日魚を食べる人で、釣った魚を食べてくれるし、釣りはずっと続けていた」と振り返る。大館市の釣具屋に勤務していた7、8年前に釣り仲間とプレジャーボートを購入した。
 一昨年に大館市から宣康さんの実家に移り住み、農業で生計を立てていた。海に面した八峰町で大好きな釣りにも携わりたいと、昨年6月に県漁協北部支所の組合員になり、初の女性漁師が誕生した。11月には県への遊漁船業の登録を済ませ、八森漁港で初めて遊漁船が運航することになった。
 漁は沖合約30㌔の漁場まで行き、旬の魚を狙う。好きな魚はウスメバル(テリ)で、「煮付けがおいしくて、食べたいから狙う」と言う。釣りの魅力は「釣りの最中は常に頭で考えて大変だけれど、大漁の喜びは何事にも変えがたい。いっぱい釣れるとストレスなんて吹き飛ぶ」。
 そんな釣りの魅力を広めようと、好天の週末には遊漁船を運航。遊漁期間は4~11月で、町内外から釣り人を受け入れ、漁場まで連れて自由に釣らせる。網入れや血抜きなどサポートも欠かさない。料金は釣果で変わるという。大館市から利用してくれる人もいて、「大館の人は青森に行くことが多かったが、こちらを利用してくれる人もいてありがたい」と語る。
 一方、今月からはキッチンカーの運営に挑戦している。能代山本内外のイベントに積極的に出店し、自分で釣った旬の魚介類を使った海鮮丼や漬け丼などを販売、食を通しても漁業の魅力を伝えている。
 小林さんは「やりたいことをやって、とても楽しい日々を過ごせている。これからもたくさんの人に漁業の魅力を伝えられるように頑張っていきたい」と話した。

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