庄内浜の食通じて交流 山大留学生と致道館高生 一緒にクチボソ調理楽しむ
山形大農学部の留学生と致道館高の生徒が庄内浜の魚の料理作りを通して国際交流するイベントが20日、鶴岡市総合保健福祉センターにこ・ふるで行われた。簡単な英語や身ぶり手ぶりでコミュニケーションを取りながら一緒にマガレイの煮付けを調理し、カナガシラのみそ汁に炊きたてのご飯を加えたメニューで会食を楽しんだ。
農学部の日本人学生による留学生サポーターと、致道館高の生徒たちが共同で企画。県庄内総合支庁がサポートする庄内浜文化伝道師講座を活用し、鶴岡市美咲町の「魚亭岡ざき」の岡崎雅也さんを講師に迎えた。インドネシア、ベトナム、マレーシア、ルワンダの4カ国13人の留学生が参加し、サポーターの農学部生と高校生を合わせた計21人が4―5人のグループになって調理を体験した。
致道館高生は英語で庄内浜の魚について説明し、伝道師はマガレイの庄内地方の呼び名・口細(クチボソ)を「ローカルネームはスモールマウス」、カナガシラ(金頭)は「スチールヘッド」などと紹介して和気あいあいの雰囲気で、にぎやかに進んだ。
致道館高1年の石井颯大郎さん(16)は時折スマートフォンで英単語を確認しながら留学生と一緒に調理し、「最初は留学生の人たちとのやりとりがうまくできるか緊張したけど、乗りが良くてなんとなく雰囲気でコミュニケーションが取れた。逆にそれが楽しかった」と話した。留学生は「魚を調理するのは初めて。レシピが簡単で助かった。高校生とも楽しく会話できた」と喜んでいた。
農学部国際室の担当者は「学部には20カ国100人ほどの留学生がいる。学生サポーターや高校生たちと、いろんな国の留学生たちとの国際交流を兼ねた楽しめるイベントを今後も企画していきたい」と話していた。

留学生と高校生たちがコミュニケーションを楽しみながら、一緒にマガレイの煮付け調理を体験した
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