山口県宇部市などで今年度の産業観光バスツアーが6日から始まった。初回の「セメントの道―石灰石鉱山と宇部興産専用道路」には39人が参加し、広大な美祢市の伊佐鉱区などを見学した。宇部・美祢・山陽小野田産業観光推進協議会監修。3市の発展に尽くしている企業の活動を学びながら、観光や食が満喫できるとして毎年好評のバスツアー。今年度は27種類計38回の旅プランが組まれている。

石灰石鉱山を見学する参加者たち(宇部興産伊佐セメント工場で)
初回のツアーには、県内はもちろん、北海道から広島までの各地から参加者が集まった。美祢で採掘される石灰石が宇部でセメントになるまでをたどることをテーマに、宇部興産伊佐セメント工場の伊佐鉱区を見学し、興産専用道路を通って、全長30メートルあるダブルストレーラーを見た。幅が1・8キロ、奥行きが1・2キロもある石灰石鉱山では、岩盤に穴を開けるクローラードリルがミニカーに見えるほどの広大さを体感した。同工場総務管理部の高下智里さんが、約70年間掘り続けて現在の景観になったことなどを説明。同工場OBのエスコーター藤重幸雄さんは、小雨が降っていたのにからめて「雨の方が土ぼこりがたたず、作業するのに都合がいい」と経験を伝えた。参加者たちは「圧巻のスケールで、こんな場所が県内にあったことに驚いた」「東出昌大主演の映画『オーバードライブ』のロケ地として伊佐鉱山が協力していると聞き、興味深かった」と感想を語っていた。初回と同じ第1章のツアーは、あと6回予定されている。
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