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荘内日報社

タイムカプセル掘り起こす 市制施行100周年 19日から市役所ロビー展示 旧鶴岡市が40年前に埋設

 旧鶴岡市が市制施行60周年の1984(昭和59)年に、記念事業の一環で、40年後の市制施行100周年を迎える2024年の市民に向け市役所正面玄関前広場に埋設したタイムカプセルが18日、掘り起こされた。当時の斎藤第六市長や新成人代表のメッセージ、市民のまちづくり提言集などを収納したもので、土の中から40年ぶりに現れたタイムカプセルは19日から市役所1階市民ロビーに展示。10月1日の市制施行記念式典で開封セレモニーを行い、その後に収納品を同ロビーで公開展示する。

 タイムカプセルは直径約80センチの球形で特殊強化樹脂製。内容積250リットル、重量約20キロ。正面玄関前広場の西側植え込みの土中に鉄筋コンクリートで囲まれた円筒状の保護壁を造り、納められた。埋設場所には「歴史の証を タイムカプセルに託し 次代を担う人々に これを贈る」「一九八四年の市民から二〇二四年の市民へ」と記した石碑のモニュメントも設置された。

 成長したケヤキの大木の間にあり、よほど注意しないと見過ごしてしまうような場所で、担当課では歴代職員が「2024年開封」を特別に申し送りしてきたという。

 地表下に木の根がはびこり、重機による掘り起こし作業は難航したものの、約40分後に土中からタイムカプセルがつり上げられて姿を現すと、記録画像を撮ったり、作業を見守ったりしていた10人ほどの職員から拍手が湧き起こった。

 外見はほぼ40年前当時のままとみられ、汚れも腐食もなくきれいな状態。二重になっていたカプセルのふたを開け、40年前の行政関係や学校関係の資料なども確認した職員は、「保管状態はどれも良好。40年間埋設されていたとは思えないほど」と驚いた様子で話した。旧市は1924(大正13)年10月、当時の鶴岡町が全国で100番目に市制施行し「鶴岡市」となった。

21世紀の市民に向けたタイムカプセルが埋設場所から40年ぶりに掘り起こされた=18日、市役所正面玄関前広場

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