アラスカ州で食の交流 沖海月の須田料理長伝授 イカや鮮魚のさばき方
米政府認定の「MAGISTERブランド烏賊(いか)大使」に任命された鶴岡市立加茂水族館魚匠ダイニング沖海月の須田剛史料理長(48)がアラスカ州ジュノー市郡を訪れ、地元料理人にイカと鮮魚のさばき方を伝えた。
人口約3万1000人のジュノー市郡はアンカレッジ、フェアバンクスに次ぐアラスカ州第3の都市。関係者が昨年8月、沖海月を訪れた際、「私たちに和食文化を教えてほしい」と須田料理長に依頼、アラスカ訪問が実現した。
期間は先月10日から19日までの10日間。大物が釣れるダイナミックな船釣り観光などで人気を集めるジュノー市郡のホテルや飲食店のシェフにアラスカブランドの大型イカを使った料理を実演した。手掛けたのはイカの刺し身やにぎりずし、イカシューマイなど。仕上げた料理はディナーイベントに参加した人たちに振る舞った。
アラスカで取れる大型のイカは体長約50センチ。身がふっくらとして甘く、食べ応えがあっておいしいという。米国では魚介類を生で食べる文化はないが、和食ブームで刺し身やにぎりずしは好評だった。
須田料理長は「アラスカの漁師は規格に満たない魚はすぐ海にリリースして資源を大切にしている。とてもルールが徹底しているなと感じた。北の海で漁獲量は多いが、取り過ぎないよう資源を循環させている点がとても勉強になった」と語った。
今回は酒田市に本社を置く観光旅行会社「The Hidden Japan(ヒドゥンジャパン)」のデレク山下さんがコーディネート役と通訳を務めた。

ジュノー市郡のシェフを対象にした須田料理長(中央の白衣姿)の料理教室。イカと鮮魚のさばき方を伝え好評を得た
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