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長野日報社

曽根遺跡の謎にロマン 大昔調査会が連続セミナー 長野県諏訪地域

諏訪市博物館で曽根遺跡について学んだ後、田中洋二郎さんによる石器づくりを見学する参加者

 長野県諏訪地域に根差した歴史文化を研究する一般社団法人・大昔調査会は14日、連続セミナー「諏訪湖底・曽根遺跡と旧石器の狩人たち」を開講した。初回は諏訪市博物館を会場とし、小学生親子から考古学ファンまで市内外の25人が参加。解説付きで展示室を巡り、湖底に眠る水中遺跡「曽根遺跡」の謎に迫った。名人による石器作りも見学し、旧石器時代の人々の暮らしに思いをはせた。

 諏訪地域の遺跡を広く知ってもらい、保護の機運を高めたいと県の地域発元気づくり支援金を受けて取り組む。初回は同会の高見俊樹さんと三上徹也さんが講師を務め、曽根遺跡と旧石器時代の諏訪湖東岸遺跡群の出土品がある館内展示室を案内した。

 曽根遺跡は諏訪湖間欠泉センター(諏訪市)の沖合数百メートルにあり、1908年に発見された。研究者でもある三上さんは「なぜ湖底にあるかというのが謎の一つ」とし、湖底に杭を立てて生活した「水上住居説」や、陸地だった部分が地滑りを起こして湖底に沈んだ「断層地変説」などを紹介した。

 いわゆる「曽根論争」が起きる中、諏訪湖は増水と減水を繰り返し、曽根遺跡の時は陸上だった説を同市出身の考古学者藤森栄一が提唱したと解説。「ここでは採れない石も出た。いろんな所から人々が曽根に来て、矢じりの作り方を教わったり教えたりしたかもしれない。曽根はロマンある遺跡」と語った。

 石器づくりは田中洋二郎さん=茅野市=が担当し、鹿の角などで黒曜石を加工して尖頭器に。諏訪市中洲小4年の児童(9)は「ナイフのようなものができてすごい」と大昔のものづくり技術に驚き、弟で同1年の児童(7)は「いつも見ている諏訪湖の中に遺跡があるなんて知らなかった」と話した。

 セミナーは全3回。次回21日は下諏訪町の星ケ塔ミュージアム矢の根やで黒曜石と諏訪に関する講義を行う。11月2日は諏訪湖東岸遺跡群一帯をハイキングし、ドローンで遺跡群や曽根遺跡を空から観察する。ともに定員30人(小学3年以上)。問い合わせは大昔調査会(電話090・2204・2818)へ。

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