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徳之島、日本一のコーヒー産地へ AGFと地元連携、苗植え式

苗植え式に出席した徳之島コーヒー生産支援プロジェクトの代表者ら=20日、伊仙町面縄

 鹿児島県徳之島産コーヒーの生産支援プロジェクトに取り組む味の素AGF(株)(品田英明社長)と徳之島コーヒー生産者会(吉玉誠一会長、26人)など4者は20日、伊仙町面縄のAGFコーヒー実証農場で苗植え式を開いた。島内のビニールハウスで育てた苗木20本を農場に植え替え、国産日本一のコーヒー生産に向け、気持ちを新たにした。

 徳之島では吉玉会長(73)が1982年にコーヒー栽培を始めた。町は農家所得向上事業として2009年度から単独事業でコーヒー苗の栽培・提供に取り組んだが、台風や潮風害などもあり、17年産の収穫量は約100キロにとどまるなど成果は低調に推移していた。

 海外の産地支援などでノウハウがあるAGFは、徳之島コーヒーに国産コーヒーの可能性を求め、丸紅(株)、伊仙町を含む4者で昨年6月、事業協定を締結。11月から町内に建設した育苗専用ビニールハウスで種の植え付けを行ってきた。

 式典にはプロジェクト関係者ら約50人が出席した。吉玉会長は「新しい品種は分からないことも多く、気候変動への対処など課題もあるが、できることを一つ一つクリアしていく。生産者の夢と希望が込められ、おいしく安心して飲むことができる徳之島コーヒーをつくっていきたい」と意欲を述べた。

 品田社長は先月決定したプロジェクトのキャッチコピー「ONLY ONE 徳之島から世界中どこにもない一杯を。」とマークを紹介し、「日本人の味覚に合うおいしいコーヒーづくりを目指して伊仙町にたどり着いた。この土地でできた高品質のコーヒーを日本全国の方にいち早く提供できるよう、応援させていただく」と述べた。

 式典に続き参加者は生産者会が育てた苗木を一本ずつ丁寧に植え替え、今後の成長に期待を寄せた。同農場には21日までに計100本を定植する。

 AGFは10月、生産者会へコーヒー生豆精製機材を提供する。社員教育の一環で年4回、同社社員が収穫や苗の植え替え作業などで生産現場を訪問する。

 同プロジェクトは島内でブラジル、コロンビア、インドネシア産の計5種を年間2千本育苗し、生産者会会員の園地へ定植を進める計画。2023年には栽培本数1万本、島内全体で1トン~2トンの収穫を見込み、将来的には収穫量10トンを目指す。

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