60周年記念企画への来場を呼び掛ける田楽座の関係者ら

　長野県伊那市富県を拠点に活動するまつり芸能集団「田楽座」の創立60周年記念企画「感謝カンレキあめあられ！！本祭」（実行委員会主催）が10月27日午後２時30分から同市の県伊那文化会館で開かれる。田楽座が旗揚げ公演を行った１９６４年の同月同日に合わせて計画。自慢の演目をそろえた特別公演や太鼓演奏などを１００人ほどで披露するステージを展開し、若い世代をはじめ幅広い人たちに祭り芸能の魅力を発信する。事前予約制。入場無料。

　田楽座は太鼓や獅子舞など民俗芸能をもとにした創作舞台を披露していて県内外から海外まで活動。伊那谷に伝わる民謡「伊那節」の保存活動にも尽力している。現在は20～60代の９人が在籍する。

　発足当時は富県の農家などに住まいを提供してもらうなどしながら稽古に励んだという。節目を迎えて▽持続可能な活動▽さまざまな連携による地域の活力▽未来の世代にとって魅力があり必要とされる―などを重点に将来像を模索している。

　特別公演は滅多に披露しない演目や趣向を変えた演目を用意。コロナ禍で活動を支えてくれた支援者に作った曲のメドレーもある。太鼓演奏を中心にした曲「海のお囃子」では全国のアマチュア太鼓団体などから募った１００人ほどの演奏者による舞台を届ける。来場者と一緒に唄うコーナーや限定グッズもある。

　中山洋介座長（48）は「大勢の皆さまに集まっていただく『まつり』を計画している。全員が笑顔になれる楽しい企画にしましょう」と話している。

　申し込みは二次元コードから。問い合わせは田楽座（電話０２６５・７８・３４２３）へ。