小学3、4年生が仕事体験 とまこまいキッズタウン
苫小牧市内の小学3、4年生が仮想のまちの住民となり、仕事や消費を体験する「とまこまいキッズタウン」が8日、市総合体育館で開かれた。児童496人が企業が設けた体験ブースで”仕事”に励み、報酬で菓子を買ったり、縁日での遊びを楽しんだりした。
客の爪を美しく整えるネイリストの仕事を体験する児童
働く喜びや苦労を体験し社会の仕組みを学ぶ場として、市が2013年に始めたイベント。参加者には仕事の内容や時間に応じた報酬が仮想通貨で支払われ、買い物などの消費活動に使用できる。
9回目の今年は、初めて総合体育館で開催。企業や業界団体などの協力で消防士や美容師、大工、ネイリストになれる25ブースが並んだ。
看護師や検査技師のブースでは、人形を使って新生児のおむつ交換を体験。尿に見立てたサンプルに含まれているタンパク質の量を調べる検査にも挑戦した。
他にも麺を作って試食したり、小型ショベルカーを操縦して水槽内のボールをすくったり、カメラロボットを操作して管の中の調査をしたりと、さまざまな体験が繰り広げられた。
建設の仕事を体験した植田玄寿さん(澄川小4年)は「最初はどんな仕事をするか分からなかったけど、体験してみたらとても面白く、興味が湧いた」と満面の笑み。竹内凛さん(美園小3年)は「働いてもらったお金でお菓子を買えて楽しかった」と述べた。
自動車整備工場の体験ブースを担当した、苫小牧地区自動車整備協同組合の浅野英希さん(52)は「真剣に取り組んでくれてうれしい。会場の中から将来この業界に飛び込む子どもが、一人でも出てくれれば」と期待を込めた。
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