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長野日報社

畑に広がるポピー 飯島町上ノ原

飯島町営業部が試験栽培に取り組むほ場で見頃を迎えたポピーの花

 飯島町上ノ原の総合交流拠点施設「アグリネーチャーいいじま」北側の畑でポピーの花が見頃を迎えている。新たな観光資源として花畑を整備しようと、官民協働で地域資源を売り出す「飯島町営業部」が昨年度から試験栽培に取り組んでいるほ場。初夏を彩る赤や白、ピンクの花が広がり、来訪者の目を楽しませている。

 植え替えなどに手間のかかる球根類に比べ省力栽培が見込めるポピーに注目し、昨年度から始まった試験栽培。適切な栽培、管理方法を見極める目的があり、昨年度は同施設が管理するほ場2500平方メートルを借りて200万粒の種をまいた。

 2年目の栽培も同じほ場を使用。昨年落ちた種に加え、10月と3月に種を追いまきし、種まきの時期による生育の違いを検証している。春の高温が影響してか、先に種をまいたほ場では予想より1週間程度早い5月下旬から開花が始まったといい、一部のほ場では見頃を迎えた。

 花部会のメンバーや地元有志でつくる「あぐりの丘花クラブ」の羽生力雄代表(79)は「種をまけば密集して育つかと思ったが、なかなかそうはいかないね」と厳しい表情。規模の拡大には克服すべき課題もあるが「町外から花を見に来る人もいる。徐々に数を増やし、一面の花畑にしていきたい」と意欲的だ。

 ほ場では今後、遅まきのポピーの開花も始まる見通し。7月8日には同施設で花の時期に合わせたフルートコンサートも企画されている。

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