豊川用水通水50周年記念
豊川用水の通水50周年を記念する演劇「迸(ほとばし)る!」の製作発表会が3日夜、穂の国とよはし芸術劇場PLATで開かれた。「上演する会」(会長=白井良始・JA豊橋組合長)や会の顧問に就いた彦坂守・オーテック相談役らが「多くの市民に見てもらいたい」などとあいさつした後、出演する13人が劇に臨む姿勢を披露した。 発表会で原作者の住田真理子さんは、「神戸で阪神大震災に遭い、1カ月間水なしの生活を体験し、水のありがたさを痛感した」と自らの経験を踏まえて、水資源の大切さを描いた劇の内容を紹介した。また演出の城田文孝さんが出演者やスタッフを紹介。豊橋を中心に活動している役者たちが上演に挑む抱負を順番に語った。 1968(昭和43)年6月から通水が始まった豊川用水は、東三河地域の農業、水道、工業などの用水をまかなっている。その恩恵を受け、東三河の農業は劇的に変わって成長。全国有数の生産高を誇るようになった。 「迸る!」はかつて水不足に苦しんだ人々や豊川用水の整備に携わった人々の苦労などを描く。脚本は城田多見子さん。発表会ではクライマックスとエンディング曲も披露された。 上演は今年9月22、23日にPLAT、また29、30日に豊川市のハートフルホールで。チケットはPLATや豊川市文化会館などで取扱中。「迸る!」公演は県や豊橋市、東愛知新聞社などが後援。
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