
実験を通してM─3SⅡロケットについて学んだギャラリートーク(能代市子ども館で)
「のしろ銀河フェスティバル2024」は11日開幕し、能代市子ども館ではギャラリートークやストローロケット工作など、同市柳町のイオン能代店ではヒーローショーや太鼓演奏が行われ、多くの親子連れが足を運んでにぎわいを見せた。
同フェスは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)能代ロケット実験場の開設50周年と銀河連邦の交流25周年を記念し平成24年に始まった。新型コロナウイルスの影響で中止が続いたが、一昨年に3年ぶりに再開した。例年は2日間の開催だったが、来場者が各会場を回り切れないケースが目立つことなどから、昨年から日程を拡大している。
今年の日程は11、12、17、18日の4日間で、市子ども館、能代エナジアムパーク、能代ロケット実験場、イオン能代店が会場となっている。
初日は同館と同店で開催された。このうち、同館で行われたギャラリートーク「実験で学ぶM─3SⅡロケット」には親子16人が参加し、千羽正人館長が講師を担当。2階展示室にあるM─3SⅡロケットの模型や、実物と同じ三段モータケースなど展示物を参考にしながら特徴を説明した。
また、風見効果や、気化熱を利用した冷却の仕組みなどを実験を通して解説。気化熱の実験では、アクリル用接着剤としても使われる揮発性液体のジクロロメタンをフェルトに染み込ませ、蒸発する際に周囲の温度を急激に下げて空気中の水分が凍り付き、フェルトを白く覆っていく様子を観察した。
京都市から能代市の母の実家に帰省中に参加した吉田琴美さん(11)は「小学校で習う勉強の内容が生かされた実験で分かりやすく、ロケットが身近に感じられた。M─3SⅡロケットの開発に日産自動車が関わっていたことも分かって勉強になった」と話した。
また、同館ではストローロケットの工作と打ち上げも実施。親子約10組が参加し、ストローの先端にセロハンテープなどを貼ったり、名前を書いた尾翼を付けたりして完成させた。その後、細いストローを取り付けたペットボトルの発射台を使って空気圧で飛ばし、的当てをして楽しんだ。
千葉県流山市から家族で参加した村松岳君(7)は「作るのはちょっと難しいところがあったけど楽しかった。的に当てることができてうれしい」と笑顔を見せた。
このほか、プラネタリウムの無料投映も行われた。
一方、イオン能代店の3階駐車場では男鹿市のなまはげ郷神楽が太鼓演奏を披露して盛り上がり、なまはげの姿に泣いてしまう子どもも見られた。銀河連邦ヒーロー「ノシロリオン」とご当地ヒーロー「超神ネイガー」のコラボショーも行われ、親子連れが迫力のあるアクションを楽しんだ。
12日は同館でペットボトルロケット工作や、同市出身のクリエーター・にしむらゆうじさんが手掛けたウェブ漫画・アニメ作品「宇宙なんちゃらこてつくん」の主人公、こてつくんとの触れ合いなどを行う。
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