
北横岳(横岳)北峰に到着し、笑顔を見せる登山者
11日の「山の日」に合わせるように、八ケ岳連峰は連休初日から登山客でにぎわっている。このうち、北横岳(横岳、2480メートル)は麓と標高2237メートルの山頂駅を結ぶ「北八ケ岳ロープウェイ」が運行しており、子どもや登山初心者の姿も多い。山頂から眼下に広がる景色や、日本を代表する山々の稜線(りょうせん)を眺めながら、澄んだ涼風を感じていた。
標高1771メートルの山麓駅と山頂駅の標高差は466メートル。約7分で到着し、駅を出ると、目の前に溶岩台地の坪庭自然園が広がっており、ハイマツ帯が広がる雰囲気は高山帯のよう。気温は10日午前11時ごろで約17度。カジュアルな服装の観光客と夏山登山の装備でリュックサックを背負う登山客が行き交っていた。
坪庭には1周30~40分の散策路が整備されており、中間点辺りから北横岳などに向かう登山客と散策路を進む観光客に分かれた。森林に囲まれた岩場の登山道を登山客同士で声を掛け合い、道を譲り合いながら1時間ほど進むと、北横岳南峰(2472メートル)に到着。眼下には蓼科エリアの観光地や茅野市街地などが広がる。
南峰から3分ほどで北峰(2480メートル)に。濃い青色の空と緑色の山々の景色に登頂した登山客は歓声を上げていた。4人グループで登った熊谷佳美さん(51)=東京都小平市=は初めての登山といい「とても美しい山々を眺め、澄んだ空気を体いっぱいに吸い込むとそれだけで健康になった気分になる」と笑った。月に3、4回、夫婦で長野県内の山を訪れているという橋本光弘さん(63)=静岡市=は「静岡の暑さにはもううんざり。静岡からのアクセスが向上した長野県には、頑張って登った先に広がる別世界がたくさんあり、もう格別としか言いようがない」と話していた。
ロープウエーを運行する北八ケ岳リゾートの両角正志支配人は「この夏にはぜひ北八ケ岳を訪れてもらい、散策から登山までそれぞれの楽しみ方で山の魅力に触れてほしい」と話していた。ロープウエーは午前8時からで、混雑する時期は10分間隔で運行する。
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