豊橋市こども未来館「ここにこ」は10日、夏休み企画として声優の仕事について知る体験イベントを開いた。講師は豊橋出身で声優の浅井響さん。参加した小学4年生から中学2年生の計22人に発声に必要な練習を指導した。

アフレコ収録を体験する小中学生と浅井さん㊨=ここにこで
声優は小中学生のなりたい職業ランキングで上位にあり、注目される職業だ。イベントを通じ、将来の仕事について考えつつ、夏休みの思い出にしてもらう。
浅井さんは大学生の時に声優の仕事を始め、これまでにオーディオドラマの出演などしている。昨年8月には常滑市で声優の魅力を伝える体験教室を開いたほか、今年5月には地元で「声劇団 豊橋アート-ポイエーシス」を立ち上げ、大人や子どもを対象にした演劇ワークショップに取り組んでいる。
この日、浅井さんは参加者に声優の仕事について説明。発声に必要な腹式呼吸や滑舌、感情の出し方を教えた。続いて、地元出身で作家の藤白圭さんのホラー短編集「意味が分かると怖い話」の3シリーズを使い、オーディオドラマのアフレコ収録を体験した。
参加者は3人1組に分かれ、演じる役を決めて読み合せをした。浅井さんの指導を受けながら、3シリーズの「井戸から伸びる手」「迷惑な電話」「かくれんぼ」などの話にアフレコした。
岡崎市から来た尾崎陽一さんは「滑舌の練習は難しかったが、楽しかった」と話した。浅井さんは「声優をもっと知ってもらえる場所を提供し続けたい」と述べた。
成果は20日、YouTubeの「ここにこ」アカウントで公開する予定。
関連記事
9月に「諏訪ノ湖芸術祭」 アートフェスを刷新 長野県岡谷市
アートを通じて地域に暮らす人々が自らの地域の価値を再発見し、自分のまちについて考える「BENTEN 諏訪ノ湖芸術祭」(実行委員会主催)が9月19~21日の3日間、長野県岡谷市で開かれる。2022年から...
豊橋出身「光の画家」故松井さんの長編映画制作へ 東京でイベント
現代フランス画壇を代表する画家の一人として活躍、2022年5月に79歳で死去した豊橋市出身の松井守男さんを紹介する長編ドキュメンタリー映画「コルシカのサムライ 愛を描く」(仮題)の制作が大詰めだ。...
アンティークマーケット「雨の日商店街」10周年 豊橋
ブックストリート初開催 空き店舗を活用したアンティークマーケット「雨の日商店街」が14日、豊橋市の豊橋駅南側、通称水上ビルにある大豊商店街で始まった。10周年の節目となる今年は恒例のアンティークマ...
きょう父の日 忘れないでね 感謝の気持ちを込めて…
きょう15日は「父の日」。14日、石垣市内の量販店などでは日頃の感謝を込めてプレゼントを贈ろうと品物を買い求める人たちでにぎわった。 登野城のあざみ屋本店では、60代女性が娘婿と夫と義父の3人分...