キハ183系 お宝ずらり 「十勝晴駅」にコーナー【音更】
音更町内の私設鉄道博物館「十勝晴(とかちばれ)駅」(柳町南区12、穂積規さん運営)内に、今年引退する「キハ183系初期型車両」にまつわる品を集めたコーナーが設けられた。中には運行開始日の運転士しか持っていなかった時刻表など貴重な「お宝」もあり、来館者の注目を集めている。

キハ183系初期型車両のコーナーを設け、「来た人に思い出をよみがえらせてほしい」と話す穂積さん
キハ183系は北海道専用として設計された雪と寒さに強い特急車両。1981年の石勝線開業に伴い、特急「おおぞら」などで運行を始めた。1980年代前半に登場した車両は新型車両の投入で順次引退しており、初期型の先頭車両は今年3月ですべて引退。最後まで残った中間車も6月の運行が最後となる。
十勝晴駅内のコーナーは、北海道を長く走り続けたキハ183系初期型車両の引退を機に開設。JR北海道が3月に発売した「キハ183系記念入場券」全17駅分のほか、穂積さんがこれまで集めてきたタンチョウヅルの絵が入ったヘッドマークや札幌行きを示す方向幕、車内アナウンス用オルゴールや列車のブレーキハンドルなど一式が並べられている。
中でも81年10月1日の石勝線開業当日の運転士用の時刻表は、当時の運転士と親交があった穂積さんが直接譲り受けたもの。「石勝高原駅(現トマム駅)」など、なくなった駅の名称が記されており、喜ぶ来館者も多いという。
穂積さんは「1カ所にキハ183系の品がこれだけ集まっているのは他にないのでは。じかに見て、触れて、思い出をよみがえらせてほしい」と話している。
開館日は毎週日曜日の午前10時~午後6時(入館無料)。
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