台湾 台中市から“大人の教育旅行”一行 名所旧跡巡りメロン狩り体験
台湾・台中市の烏日国民中学(国中、13―15歳を対象とする日本の中学校)の夏梅娟(シャー・メイジュン)校長ら教員・PTA関係者の一行が、5日まで6泊7日の日程で庄内地域などを訪問。名所旧跡、会社を視察・見学したほか、メロン狩りを体験するなどした。烏日国中の生徒・教職員は今年10月、教育旅行(日本の修学旅行)で酒田市を中心に庄内地域を訪れる。
台中市の国中関係者が下見旅行で庄内を訪問。メロン狩りを楽しむ一行=3日午後、酒田市浜中
烏日国中の生徒・教職員計22人は今年1月、教育旅行として5泊6日の日程で酒田市を訪れており、名所旧跡を巡ったほか、東部中の生徒と交流を深めるなどした。10月に行われる教育旅行に先立ち今回、台中市をターゲットに観光プロモーションを展開する同市の登録観光地域まちづくり法人「酒田DMO」(荒井朋之理事長)が、「大人の教育旅行」と銘打ってファムトリップ(下見・視察旅行)として企画した。
梅校長はじめ教員・PTA関係者8人は先月30日に空路で仙台市に到着、翌31日に最上川舟下りを体験した後、庄内入りした。大雨災害の影響で行程を一部変更したものの、酒田市の土門拳記念館や平田牧場酒田京田ミートセンター、舞娘(まいこ)茶屋相馬樓、山王くらぶ、鶴岡市の加茂水族館、羽黒山などを視察・見学。日程5日目の3日午後は酒田市浜中の早坂央(あきら)さん(44)の園地でメロン狩りを体験。荒井理事長によると、先月下旬から台中市内の高級スーパーで庄内砂丘メロンの販売が始まり、高価格帯にもかかわらず早速、大人気になっているという。一行は早坂さんの指導を受け、はさみを器用に操って収穫していた。「台湾に持ち帰ることはできない。今回の大雨災害で被災した人たちから食べてもらい、少しでも元気になってもらえたら」(梅校長)と、収穫したメロンを荒井理事長に託した。
梅校長は「今年1月の酒田での教育旅行は有意義だった。台湾の教育制度で国中は義務教育だが、学校は選ぶことができる。教育旅行を学校の特色として紹介したところ、入学希望者が増えた」と話し、今年10月の教育旅行に向け「生徒から台湾と日本の文化の違いを含め、さまざまなことを学んでもらいたい」と述べた。荒井理事長によると、今年10月の教育旅行では生徒と教職員計約20人が訪問する予定で、地元中学生との交流も組み込まれているという。
台中市内の高級スーパー「裕毛屋」で販売している庄内産砂丘メロン。その甘さで人気=荒井理事長提供
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