観光情報生徒が発信 アプリで地域紹介

タブレットやスマートフォンを操作しながら学習する生徒(白浜町安居で)
和歌山県白浜町安居の三舞中学校(赤井祥子校長、8人)は、総合的な学習として「日置川観光学習学」に取り組んでいる。本年度は地域の名所などでスマートフォンやタブレットをかざせば、生徒が説明する映像や関連する写真が流れる仕組みを作成。観光客に地元の素晴らしさを発信する。
日置川観光学習学は、2016年度から3年計画で進めている。学習の目標は「持続可能な社会づくりの担い手を育成する」。1年目のテーマは「発見」で、自分たちが暮らしている地域の良さを学び、2年目はさらに「探求・発信」をテーマに学習を深めた。 本年度のテーマは「貢献と発信」。これまで地域の自然や暮らし、観光について学んできたことを生かし、AR(拡張現実)アプリケーション「マチアルキ」を使って、地域を紹介するコンテンツを製作する。 「マチアルキ」をスマホやタブレットにダウンロードし、同校が設定した場所でかざせば、生徒が語り部になってその場所を説明する動画や、場所に関連する写真が流れる仕組みになっている。安居の渡しや、鈴木七右衛門の功績をたたえた碑などを設定する予定。 5月30日は「マチアルキ」を開発した東京書籍(本社・東京都北区)の社員、東井尊さん(38)を講師に迎え、「マチアルキ」の使い方を聞いた。生徒らが撮影した動画を使って作業。形式の変換やタイトルの入力方法などを教わった。 2年生の安田強君(13)は「作る作業は楽しい。安居の地域を発信していきたい」。3年生の佐本奈美さん(14)は「地元の豊かな自然、人々の温かさが好きなので、多くの人々に私たちの地域を知ってもらえるのがうれしい。この2年間学んできたことを発信することができ、わくわくする」と声を弾ませた。 このコンテンツは、9月にある日置川拠点公民館日置分館主催の熊野古道大辺路仏坂ウオークで使用できるように、完成を目指している。
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