「大きく育ってね」と願いを込めてアワビの稚貝を放流(八峰町八森の岩館海浜プールで)
八峰町の白神八峰商工会(大森三四郎会長)主催の「あわびの里づくり祭り」は3日、同町八森の岩館漁港などで開かれた。町内外から家族連れなど約550人が参加し、魚介などをバーベキューで味わったり、アワビの稚貝の放流やアワビのつかみ取りを楽しんだりした。
アワビの資源回復を図るとともに、町の交流人口を増やそうと毎年開催し、今年で19回を数えた。
岩館漁港前で主催者や来賓によるテープカットが行われ、祭りの幕が開けた。岩館海浜プールで実施されたアワビの稚貝放流では、家族連れなど参加者が「大きく育ってね」と願いを込めながら稚貝500個を海に投げ入れた。
小学4年生以下が対象のアワビのつかみ取りは、子どもたち30人が膝元ほどの深さの海に入り、砂をかき分けながらアワビを探し、見つけると岸で見守っていた保護者らに笑顔でアワビを見せた。
また岩館漁港では、町内外の家族連れなどがアワビやサザエ、エビ、イカなどの海産物に加えシイタケやネギ、豚肉も味わえるバーベキューを楽しんだ。厳しい暑さの中、テントの下でジュースやビールを飲みながら、にぎやかに海の幸を堪能していた。
ステージでは、町の特産品を使った料理コンテストを実施し、審査員が味や見た目を評価。アワビの殻に盛り付けたそばを制限時間内に食べた数を競う「あわびケッコそば食い大会」、のど自慢大会もにぎわいを見せた。
このほか、養殖トラウトサーモン「輝(かがやき)サーモン」の刺し身の振る舞いや日本酒の飲み比べも行われ、来場者を喜ばせた。
昨年に続いて家族らと訪れ、バーベキューを楽しんだ能代市の工藤心愛さん(能代松陽高2年)は「アワビやネギ、ウインナーなどどれもおいしい。けっこう暑いけれど、みんなでわいわいとご飯が食べられて楽しい」と話した。
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