10月のガイド”デビュー”に向けて熱を帯びる養成講座
長野県諏訪市中洲神宮寺の住民でつくる「上社周辺まちづくり協議会」(小島実会長)は、神宮寺一帯を案内して魅力を伝える「交流人こんしぇるじゅ」(ガイド役)の養成を進めている。今年度は茅野市内の女性3人が参加の手を挙げ、小島会長ら地元の有識者から歴史や文化、地元民ならではの詳細なエピソードを学んで知識を蓄えている。10月に地元で開く全県イベント「信州歴史的まちなみフォーラム2024」が初仕事だ。
神宮寺の魅力を伝え、地域住民と心通わせる交流で観光客へのおもてなしの充実と地元の活力創出を目指す新たな取り組み。まずは無償のボランティアで活動を始めて経験を積み、スタッフの数も増やしながら、将来的には有料ツアーの事業化を目指す。
養成講座は7月8日に始まり、8月末まで全8回、区内の柏屋カフェ&ギャラリーで開いている。諏訪大社上社本宮の概論や、明治維新まで現人神として諏訪社の頂点にいた大祝、最高神官の神長官、神仏習合などをテーマに伝承を掘り下げて理解を深めている。
参加者の一人は「かねて郷土史に興味があった。直接地元の人から教えてもらえる機会も貴重。話が面白くて楽しく学んでいる。諏訪を訪れた人が一つでも発見を得てくれたら」と話していた。小島会長は、目を輝かせて話を聞く3人の姿に、「学習意欲が旺盛で大変熱心。スポンジが水を吸うように知識を身に着けている」と感嘆し、講義も熱を帯びている。
学びの成果を披露するフォーラムは、県内223の団体でつくる「信州歴史的まちなみネットワーク」が主催し、10月12日に開く。諏訪大社上社本宮から一帯の散策、有識者による講話で神宮寺の歴史と文化、信仰への理解を深める。
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