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アライグマ捕獲倍増 282匹、清水で半数 昨年度十勝

管内市町村の担当者らが集まった対策会議

 農作物被害をもたらすアライグマが十勝管内で急増している。十勝総合振興局は5月31日、芽室町のめむろーどで開いた今年度最初の対策会議で、2017年度の管内捕獲数(速報値)が282匹と16年度の2.2倍に増えたと報告した。帯広市は今年度から本格的な捕獲事業を始め、帯広畜産大学は効率的な駆除に向けた調査に乗り出す。関係機関が連携し、生息数の増加に歯止めをかける。

 振興局は今年2月、管内の全19市町村が参加する「十勝管内アライグマ対策会議」を立ち上げた。アライグマは北米原産の外来種。繁殖力が強く、全道で生息地域が拡大中だ。道は15年度から、出産・授乳時期で活発に動き回る4~6月を「春期捕獲推進期間」と位置付け、各市町村に捕獲を呼び掛けている。

 管内では清水町の捕獲数が群を抜いて多く、17年度速報値は139匹と全体の49%を占めた。ただ、北海道猟友会清水支部の中村進支部長は「実際は振興局の集計より多く、150匹を超えた」と指摘する。中村支部長によると今年度も増え続け、4~5月の捕獲数は40匹弱と1年前のほぼ3倍の水準だ。「今年度は町内で300匹に達する勢い」という。

 管内西部が多かった捕獲地域も年々拡大している。帯広市では年間捕獲数が1~2匹だったが、16年の台風接近以降に急増。今年度は猟友会帯広支部に委託する防除事業を開始。餌の入ったわなを設置し、5月24日までに9匹を捕った。

 帯畜大は、アライグマが木の茂った川沿いを移動経路とする傾向があると想定。こうした場所に自動撮影カメラを設置して生息を確認し、重点的にわなを仕掛ける。

 振興局は農業者らにポスターやチラシを配布し、アライグマを目撃したら市町村に連絡するよう注意喚起する方針。会議では、帯広百年記念館の大熊勳学芸調査員が「学生への出前授業などを通じ、地域住民への啓発活動で協力したい」と市町村の担当者らに呼び掛けた。管内一丸となった対策が急務になっている。

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