「ナイヤガラワイン」と「りんごワイン」をPRする学生と職員。中央がラベルデザインを考案した田中菜々さん
信州大学農学部(長野県南箕輪村)は30日、昨年秋に学生が実習ほ場で収穫したブドウ(ナイヤガラ)とリンゴ(フジ)を使った白ワインの販売を同学部構内の生産品直売所で開始した。2023年産の果実は小粒だが糖度を蓄えていて「輝ける年だった」(同大技術専門職員の東孝明さん)という。数に限りがあるため、早めの購入を呼び掛けている。
ワイン造りは農作物を栽培・加工して販売する実習の一環で、2年生(現3年生)が摘果や剪定、収穫、選果に取り組んだ。ブドウは収穫した1670キロのうち500キロを、リンゴは9771キロのうち230キロを原料に使い、伊那ワイン工房(伊那市美篶)で醸造してもらった。
今年刷新したラベルのデザインを担当した農学部4年の田中菜々さん(21)=中川村出身=は「卒業年度の記念に挑戦し、自然になっている果実の様子を水彩で描きました」と語り、「ナイヤガラワインは口当たりがよく、りんごワインはやや甘口で飲みやすいです」と話した。
アルコール度数はナイヤガラワインが11%、りんごワインは6%。価格はともに720ミリリットル入り1500円。ナイヤガラワインは437本、りんごワインが129本の限定販売となる。今秋~冬には冷凍したブドウとリンゴのエキスから醸した濃縮ワインも販売する予定だ。
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