炎天下に梅ずらり 夏の風物詩「天日干し」始まる

木のせいろの上で天日干しされる梅(23日、和歌山県田辺市下三栖で)
和歌山県の紀南地方で、特産の梅の天日干しが始まった。梅雨明けの強い日差しの下、塩漬けした梅が容器にずらりと並べられている。
農家は収穫した梅をタンクで1カ月ほど塩に漬け込み、それを出して、「ざら」や「せいろ」と呼ぶ容器に並べて干す。天日干しはおおむね10月ごろまで続く。
途中、器具を使うなどしてひっくり返しながら「南高」で4日間くらい干し、干し上がると等階級別に分けてたるに入れる。メーカーはその「白干し梅」を農家から買い取り、調味加工して製品にする。
JA紀南によると、今年の梅の作柄は昨年や平年の5割程度と不作で、3月のひょうで傷が付く被害も多かった。
田辺市下三栖のJA紀南梅部会長、岩見健生さん(52)も19日から、昔ながらの木製の「木ざら」に梅の「南高」を並べて干し始めた。天日干しにする量は昨年の半分以下と少なく、干す作業は早めに終わりそうだという。
岩見さんは「暑い日が続くので、塩分補給、疲労回復のために皆さんに梅干しを食べてほしい」と話した。
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