酒田舞娘と交流 地元の魅力支える人たち 十坂小で特別授業
酒田市の十坂小学校(五十嵐敏剛校長)で22日、酒田舞娘(まいこ)を招いた特別授業が開かれた。芸妓(げいぎ)の小鈴姐さん、酒田舞娘の鈴華さんと鈴千代さんの講話・演舞を通し、6年生27人が「酒田の魅力」について知識を深めた。
連綿と受け継がれてきた酒田の文化と魅力、それを支える人について児童たちから理解を深めてもらおうと、総合学習の一環として酒田DMO(同市、荒井朋之理事長)の協力で昨年に引き続き同校が企画した。
児童たちを前に、小鈴姐さんは江戸―明治期に遠隔地貿易の主役だった北前船による京文化の酒田伝来、酒田舞娘の誕生などに関して講話。「料亭を訪れるお客さんをおもてなしするのが酒田舞娘の仕事。踊りを見せてみんなを楽しませている。顔が白色なのはろうそくの明かりで照らされた時、きれいに見えるようにするため」と。児童たちに対して「酒田以外の世界を見てほしい。いろいろ見ることで、『こんなに住みよい街はない』と酒田の良さを実感するはず」と呼び掛けた。
小鈴姐さんが奏でる三味線の音色と唄に合わせ、酒田舞娘2人が長唄「青すだれ」と、地元の「酒田甚句」「花笠音頭」の計3番で華やかな舞を披露。児童たちはお座敷遊び「おまわりさん」も体験した。新城菜乃(なの)さん(11)は「舞娘さんを見るのは2回目。これまで知らなかったことを多く教えてもらい、もっと詳しく酒田について知りたいと思った」と話した。

酒田舞娘と一緒にお座敷遊びを楽しむ児童たち
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