豊橋市関屋町の吉田神社で19日、夏の一大風物詩「豊橋祇園祭」が開幕した。午後6時半から、8町の氏子らによる奉納手筒花火の神前放陽が披露され、境内は大勢の見物客でにぎわった。
吉田神社は手筒花火の発祥の地。祇園祭は、鎌倉時代初頭に疫病払いを祈願する目的で始まったとされる。火による「悪霊放逐」が手筒花火の放揚につながったと考えられている。
市内外の人々が境内に足を運んだ。氏子は大小さまざまな手筒花火350本を揚げた。火柱は勢いよく吹き上がり、夜空を照らした。降り注ぐ火の粉を浴びながら、氏子は引き締まった表情で筒を抱えた。最後の破裂「ハネ」に動じない勇壮な姿を見せた。境内は一人ひとりの放揚が終わると拍手で沸いた。

火の粉を浴びながらも勇壮な姿を見せる氏子=吉田神社で
京都府から来た会社員の森川嘉彦さんと森川南美さんは「職場の先輩に勧められて初めて来ました。迫力のある花火が見られるのが、すごく楽しみ」と話した。
20日はスターマインや大玉など1万3000発の打ち上げ花火大会。6年ぶりに「川手筒」が復活する。最終日の21日は頼朝行列などがある。
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