子どもたちを犯罪から守ろう、西岐波中美術部が紙芝居制作中、宇部署と消費者ネットが協力【宇部】

西岐波中(中村好弘校長)の美術部員40人が、小さな子どもたちを誘拐などの犯罪から守るための大型紙芝居制作に取り組んでいる。宇部警察署(大浴信正署長)、消費者ネットワークうべ(松岡巧理事長)も協力。完成した紙芝居は市内の子どもたちを中心に披露し、防犯意識の高揚に役立てる。
同署が犯罪被害を未然に防ごうと同校に依頼。防犯標語の「いかのおすし」を取り入れて制作に携わることで、生徒たち自身にも防犯意識を高めてもらおうという狙いがある。同署と同ネットワークが画材の一部を提供した。
題材となった「いかのおすし」は、知らない人について「いか」ない、知らない人の車に「の」らない、「お」おごえを出す、「す」ぐに逃げる、「し」らせるという不審者対応の合言葉になっている。
部員たちは4月から部活動として取り組み始めた。同署から提案されたストーリーを基に、全8枚を仕上げる。役割を分担して縦78・8㌢、横109・1㌢の模造紙に書く前に小さな紙に下書きをし、6月下旬から模造紙に色を塗り始めた。カラフルで親しみやすく、登場人物もかわいらしいデザインになっている。今月中には完成する見込みで、30日には地区内のたちばな幼稚園で園児への読み聞かせを予定している。
3年の三嶋菜那子部長は「小さな子どもにも伝わるような色使いやデザインにこだわった。危険な状況に出くわした際にこの紙芝居を思い出してもらい、被害防止につながれば」と話した。
同署生活安全課の永冨功係長は「活動を通じて世の中の犯罪に関心を持ってほしい。子どもが狙われる事案を未然に防ぎたい」と力を込めた。
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