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豊橋名物「濱納豆」普及へ 國松本店がイベント

麹菌を培養するろじの紹介=本店イベントホールで

 発酵食品「濱納豆(はまなっとう)」の製造販売を手がける豊橋市船町の「國松本店」は10日、濱納豆普及のワークショップや料理のプレゼンテーションを本店イベントホールで開いた。

 創業140年。吉田城近くの悟真寺から伝わる味を守り続けており、徳川家康や吉田藩七代藩主の松平信古にも珍重されたという。7月10日と2月3日を「濱納豆の日」としてイベントを開く。

 この日は県内のほか関東、関西から21人が参加した。はじめに「濱納豆ってなあに?」と題して製法などを解説した。

 県産大豆のフクユタカをせいろで約10時間蒸し、一晩寝かせてから香煎と呼ばれる裸麦を煎ってひいた粉と麹菌を混ぜ合わせる。ろじと呼ばれる杉箱に入れ、4~5時間おきに天地返しを繰り返しながら麹室で4~5日間培養する。一面に麹の花が咲いて黄金色になったら、4~6カ月間、赤穂の塩を使った塩水に漬け込む。複雑で時間のかかる製法をしっかり守っていること、うま味やこく味など五味が含まれているのでどんな料理にも合うことをPRした。

 料理のプレゼンでは、料理人の呉珊庸さんが作った濱納豆入りバンバンジーやチンジャオロース、玉子焼き、かゆ、杏仁豆腐などを披露。濱納豆を入れたことによる違いなどを確かめた。参加者は「入っている料理によって、甘みが出たり、こくが深まったりする」と話した。

 呉さんは質疑応答で「お勧めは玉子焼き。濱納豆を刻んで入れるだけで時短になり、おいしく、健康にもいい。塩辛いと感じる人は、水に少し漬けるとまろやかになる」などと語った。

濱納豆を使った中華料理

 参加者は濱納豆とそのバリエーション品などを買い求めた。粉末状に加工したものを購入した人は「サラダにかけたり、ヨーグルトや杏仁豆腐などのスイーツに使ったりしてみたい」と話した。漫画「だもんで豊橋が好きって言っとるじゃん!」の作者佐野妙さんデザインの特製ステッカーと濱納豆を入れるケースのプレゼントもあった。

 國松勝子社長は「さまざまな料理に使え、奥深い味を引き出す。そのままでも酒のつまみになり、麦茶と合わせて夏バテ防止効果も期待できる。アンチエイジングなど健康効果もある。主役も脇役も務められる豊橋の名物」とPRした。

にぎわう物販

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