山陽グリーンが店舗型ふるさと納税導入 中・四国初、〝ゴルフのまち〟PRに【山陽小野田】

山陽小野田市郡の山陽グリーンゴルフコースは、その場でふるさと納税を行い返礼としてゴルフ場利用券を受け取ることができる店舗型ふるさと納税「ふるさとズ」制度を始めた。現地決済型のふるさと納税を導入したのは中・四国地方では初めてとなる。
ふるさと納税は、自分が生まれ育った自治体、応援したい自治体に寄付を行う制度。昨今はその趣旨が様変わりし「2000円の自己負担で返礼品が受け取れ、税金まで控除されるお得な制度」という認識が広まり、自治体を応援したいというより豪華な返礼品を目当てに寄付先を選ぶ現状が課題となっている。
現地決済型のふるさと納税は、制度の趣旨に立ち返り、実際に応援したい自治体を訪れ寄付するシステム。その場ですぐに返礼品を受け取れるメリットがある。昨年にサンカクキカク(福岡県)が「ふるさとズ」のビジネスモデル特許を取得し全国に広まりつつある。
山陽グリーンでは、表示してある2次元コードをスマートフォンなどで読み込み、その場で寄付を行えば返礼としてすぐにゴルフ場利用券を受け取ることができる。
対象となるのは市外客。1万円を寄付すると3000円、3万円で9000円、5万円で1万5000円、10万円で3万円と寄付額の3割の利用券をもらえる。有効期間は半年間で、その日から使うことができる。
初日となった7日は、PRブースを設置し市のふるさと納税担当職員らが来場者にチラシを配布した。市シティセールス課ふるさと納税促進係の田中裕介係長は「市が取り組む観光振興や〝ゴルフのまち〟のPRにもつながる。他のゴルフ場にも導入を呼び掛けたい」と期待している。
市内には六つのゴルフ場があり、昨年度の来場者は合わせて約28万人に上る。市へのふるさと納税額はスタートした2008年度は303万1000円だったが、20年度には1億6468万6200円と過去最高を記録。ここ3年間も年間1億2000万円前後の寄付がある。
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