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車いすで夏の海ざぶん

石垣島ユニバーサルビーチプロジェクトで海水浴を楽しむ参加者ら=29日午前、南ぬ浜町人工ビーチ

 障がい者の海水浴をサポートする「石垣島ユニバーサルビーチプロジェクトin南ぬ浜ビーチ」が29日、南ぬ浜町人工ビーチで行われた。当事者10人と家族らが夏の海を満喫した。

 昨年度に市の「夢応援プロジェクト」で採用され、助成金を受けて初開催。今年度は市が予算をつけて2度目が実現した。

 参加者らは水陸両用の車いすに乗り、介助者らにサポートされながら海に入った。

 肢体不自由の橋本佳奈穂さん(平真小6年)は家族と参加。母親の靖子さんは「すごく楽しんでいた。浮き輪も用意してくれ、フィットしていた」と笑顔。同じく肢体不自由の仲松鈴さん(22)は浮くのに慣れてくると泳いで水中をのぞき、「泳ぎ回って疲れた。潮水でも水分補給した」と楽しそう。

 主催したNPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクト(UBP、兵庫県神戸市)の木戸俊介代表理事は「全国的にニーズは高まっていると感じる。石垣の場合、地元の方だけでなく、島外から海に入りに来られるようなサポートがあるといいのでは」と話した。

 UBPを市に紹介した親の会の島内初美さん(64)は「技術を学んで、地元の人たちで実施できるようになれれば」と期待を込めた。

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