「ぷれいおん・とかち」全国表彰 半世紀の活動評価 こども環境学会

受賞を喜ぶ今村理事長
帯広市内のNPO法人子どもと文化のひろば「ぷれいおん・とかち」(今村江穂理事長)が、第19回こども環境学会賞のこども環境活動賞を受賞した。前身団体から50年間続いている子どもと大人が学び合う活動が評価された。今村理事長は「これまで続けてきたことが節目で評価されてほっとした。今後の励みになる」と喜びを表した。
公益社団法人こども環境学会(東京都)が、子どもを取り巻く環境に関する優れた研究やデザイン、活動業績、自治体施策などを表彰するために2005年に創設した賞。論文・著作、デザイン、活動、自治体施策の4部門があり、推薦書による応募の中から選考する。今回の活動賞には全国の団体・個人から5件の応募があった。
ぷれいおん・とかちは、23年に迎えた創立50周年の節目に、これまでの活動を学術的、客観的に評価してもらいたいと考えて応募。推薦書の提出に当たっては、東海大学の田川正毅教授にアドバイスをもらって書類をまとめた。
東京都内で6月1、2の両日に行われた授賞式では、3分間のスピーチをし、活動をまとめた動画を上映した。選考委員会は「一過性ではなく継続性があり、地域やコミュニティーに広がりがある」「社会のニーズに敏感に反応し、これからの活動モデルとしてその波及効果は大きい」と講評し、7人の審査員の満場一致で受賞が決まった。
1973年に「十勝おやこ劇場」として始まり、2006年に現在のNPOとなった。今村理事長は「特にNPOになった約20年間で、活動をしていくごとに認知度は上がっている」と手応えを感じている。「この表彰はこれまでの活動を振り返るきっかけにもなった。次の世代に活動をつなげていくことが、これからのテーマ」と語った。
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