えらぶゆり 見頃迎える 酒田 南洲神社
西郷隆盛(南洲)翁を祭る酒田市飯森山二丁目の南洲神社で西郷の流刑地である沖永良部島から友好の証しとして贈られた「えらぶゆり」が見頃を迎えている。
庄内は戊辰戦争で敗れた際、西郷が寛大な戦後処置を指示したとして、旧藩主らが鹿児島に赴いて西郷に学び、後にその教えを「南洲翁遺訓」にまとめて全国に配布。南洲神社は元教員の故・長谷川信夫氏が遺訓を深く学ぼうと1976年6月に、鹿児島から分祀(ぶんし)して自宅敷地内に創建した。
えらぶゆりはテッポウユリの一種。鹿児島県和泊町にある和泊西郷南洲顕彰会が2013年から毎年、同神社を管理する公益社団法人・荘内南洲会(小野寺良信理事長)に球根を贈っている。
例年は西郷と、遺訓をまとめた旧庄内藩家老・菅実秀が対座する「徳の交わり像」周辺に植えていたが、今年はフラワーポット100個に植えたものも同神社までの参道沿いに設置。今月21日ごろから咲き始め、計約500株のえらぶゆりが純白の美しい姿を見せている。来月初旬ごろまでは楽しめそうだという。
好天となった26日午後には散策で訪れた人たちが足を止めて見入っていた。小野寺理事長は「えらぶゆりの美しい姿を多くの人に楽しんでもらいたい。えらぶゆりが咲き終わってもサルビアなどを植え、年間を通して楽しめる場所になれば」と話していた。
荘内南洲会ではえらぶゆりまつりとして今月26日から来月6日まで神社前の公園を一般開放する。今月29日には同神社脇の南洲会館に入館した希望者を対象に午前10時から正午まで呈茶(300円)を行う。

えらぶゆりが見頃を迎えた南洲神社=26日
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